コロナ禍で見つけた、「びずめし」という新しい組合サービス

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社食サービス「びずめし」導入事例 〜Vol.3〜「日清製粉労働組合」(東京都・千代田区)

2021年2月より、本格始動した社食提供サービス「びずめし」。全国16,000以上の飲食店を利用できる「ごちめし」のシステムを基盤とし、オフィスの近くで、在宅勤務中は自宅の周辺、さらには営業先、出張先の街でも、身近な飲食店が社食として利用できるニューノーマル時代の新しい福利厚生です。

今回ご登場いただくのは日清製粉労働組合で中央執行委員長を務める山下恒由さん(右)と書記次長の松本雄哉さん(左)。お二人は同社の労働組合の中心人物として、日々、社員の労働環境の改善に取り組んでいます。企業ではなく、労働組合が「びずめし」を導入した理由とは? 背景や手応えを伺いました。

お話を伺った山下恒由 中央執行委員長(左)と松本雄哉 書記次長(右)

日清製粉労働組合について

住所:東京都千代田区神田錦町1-17-4 錦町司ビル601 設立:1954年9月(会社設立は1900年) 組合員:1300名(労働組合員)

日清製粉グループは、小麦粉やパスタなどの小麦製品の製造・販売を主事業とし、惣菜、健康食品なども扱う企業グループ。全国各地に事業場(工場・営業部署)を持ち、労働組合も18支部ある。労働組合本部は支部と連携しつつ、組合員の労働環境や生活環境の向上を目指す。

組合員の生活向上を模索する中で巡り合った「びずめし」

——日清製粉労働組合はどんな活動が主なのでしょうか? 「びずめし」の導入にどう繋がったのかも教えてください
松本雄哉さん(以下:松本さん):「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、新聞などで目にする機会が多いものだと春季生活闘争。会社に対して、一時金(ボーナス)や給与の賃上げ交渉を行うのが主要な活動の一つです。その他には、残業を減らす、サービス残業がないかチェックする、そもそも休みがもっと取りやすくなるよう働きかけたりします。要は、みんなが働きやすい会社にして、プライベートを含め人生をもっと充実させましょうというのが労働組合の存在目的です。

日清製粉グループのオフィスは札幌から福岡まで日本各地にあり、労働組合の支部は18カ所。東京都千代田区に所在する労働組合本部がそれらを統括している

松本さん:『びずめし』を知ったのは、Gigiさん主催の“ニューノーマル時代の福利厚生”について考えるセミナーです。福利厚生として会社に提案できることがないかと探す中で『びずめし』の存在を知りました」

山下恒由さん(以下:山下さん):「労働組合が提供する福利厚生の一環として、テーマパークの割引券や、お付き合いのある宿泊施設を安く利用させてもらえるといった案内をする。これまでは、その程度しか組合本部としてできず、組合の活動として「福利厚生面で新しい提案をしたいね」という話になっていて。そんな中で、松本が『いいものがありました』と教えてくれて、とりあえずやってみようかと」

松本さん:「『びずめし』が飲食店さんの支援につながるのもポイントでした。我々は食品メーカーの組合なので、飲食店さんの苦労は会社の利益にも影響しますし、純粋に応援したい気持ちもありましたから」

制限されたレク活動を「びずめし」で代替できないか

「組合費は本部と支部でそれぞれ集めていて、どちらにおいても活動ができず、還元できていないという課題があります」(松本さん)

松本さん:「もう一つ、『びずめし』の導入を決めた理由としては、新型コロナウイルスの影響で、労働組合の支部が主催する活動が制限されてしまったからというのが大きいです。全国に点在する支部の方々は、みんなで食事やボーリングに行くなどのレクリエーションを楽しみにしている部分もあるのに、それができなくなりました。他には例えば周年パーティー。日清製粉労働組合の場合、支部が日本で18カ所あります。設立年が異なるため、そうした行事は各支部が主催で行うのですが、新型コロナの影響で予算はとってあっても開催できなかったり」

山下さん:「労働組合の活動や、組合が主催する行事にかかる費用は、組合員のみなさんから“組合費”としていただいているもの。大人数が集まるのがはばかられる今、組合費は積み上がっていく一方で、みなさんにうまく還元できていないわけです。支部ももっと活動し、還元したい気持ちがあるわけで『何かできることない?』と相談されるのですが、本部からいい方法を提案できなくて」

松本さん:「そうした中で、支部から『組合費をお金で返したい』という意見も出てきました。でもそれはルール的にNGなんです。会計士さんにも相談したのですが、ビンゴ大会などでも構わないが、還元は“何かしらの活動の結果”でないといけない、と。そう伝えると『冷たいなあ』なんて……(笑)。気持ちはわかるし我々も言いたくはないのですが、規定上どうしようもないんですよね。今回知った『びずめし』は、それを解決するツールの一つになるのではないか?と感じ、試験的に導入を決めました」

「びずめし」の導入で感じた手応えとは?

組合本部が「びずめし」を導入してみることで、今後は支部が各々のやり方で使ってほしいと考えている

——今回の導入にあたって「びずめし」をどのように利用されたのでしょうか?

山下さん:「今回は研修会後の懇親会で実施した、クイズ大会の景品として『褒賞チケット(固定金額を特定の人間に付与するもの。委員長賞などに使いやすい)』を利用しました。1チーム4人編成で、優勝チームには1人3000円分の褒賞チケットを贈呈。2回の対決で8人にチケットを受け取ってもらいました」

——今回の導入で感じた手応えを聞かせていただきたいです。

松本さん:「今回の導入は、組合本部から支部へ、還元方法の提案という意味合いでした。組合としては、お預かりした組合費を組合員に還元する方法は多いほどいい。その一つとして『びずめし』で『こんな使い方もできるよ』と提案することで、支部の想いを実現できるかもしれません。活動が伴っていれば、本部としては支部の還元方法に対して特別なルールは設けていません。そのため、オンライン懇親会でのビンゴ大会や表彰など、いろんなかたちで『びずめし』を使うことができます。実際に、ある支部から『例年のレク活動の代わりにやってみたい』という反応があったので、手応えはありました」


山下さん:「もう一つ。組合というのは支部ごとの枠組みであるため、部署を超えてフラットにコミュニケーションできるところにも存在価値があります。会社の飲み会というと、どうしても同じ部署の先輩や同僚と行きがちですが、組合の集まりとなると、生産現場と営業が知り合って話したり。そこで親睦を深められるし、気づきもあるはず。組合員同士がつながる機会の創出は、組合が課題にしてきたことの一つであり、その役割を『びずめし』が担ってくれる可能性も感じています」

プロフィール

山下恒由(やました つねよし)愛知県出身。「日清製粉労働組合」中央執行委員長。1993年に日清製粉㈱入社。2019年より同社労働組合の中央執行委員長として在期3年目

松本雄哉(まつもと ゆうや)長崎県出身。「日清製粉労働組合」書記次長。2010年に㈱日清製粉グループ本社入社。2020年より同社労働組合の書記次長として在期2年目。

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